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Diary April 2016

2016/04/02

昨日、この話がエイプリルフールではないことを確認した。

唐突に「木蓮さんが一番最初に呼ばれますから、お辞儀をちゃんとしてください」と言われ、ここ数年来感じたことの無い緊張感を覚えた。

儀式を終えて、実務的な手続きを聞き、帰途に就いた。

 

明けて今日。

家電量販店で電波を買い、そのおまけとして格安で機械を買った。

形の無い「現象」に金を払い、形ある「個体」を金を掛けずに手に入れる。

実に現代的だと感じる。これがポスト・モダンということなのか?

いや、恐らくこれはポスト・モダンではなく、ハイ・モダンなのだろう。

かなり究極的な消費経済かつ、かなり究極的な記号消費であるように思う。

ボクはそういうお金のまわり方に疑問を抱きつつ、結局はそうしたお金の流れに乗らざるを得ない。

つまり結果的には確信犯的に今の経済に加担せざるを得ない。それがいいことかどうかは判断できないまま乗っかるしかない。

その諦め感が、巡り巡って、今日の時代的閉塞感につながっているように思う。

2016/04/03

午前中の話し合いでは、とにかく自分自身の手綱をちゃんと引いてまろやかな大人の対応を心がける。

結果的にはうまくいったようで、まあこんなものかなと一息ついた。

 

午後は家族で家から少し離れた公園に花見に行く。

いつもの川沿いの桜並木と違って、すでに盛りを過ぎた桜が点在するその公園の風景は、桜以外の花がたくさん咲いていてまるで春の山の中を

散策しているような錯覚に囚われた。

桜ばかりが豪勢に咲くのを眺めるのもいいけれど、若葉に交じってその存在主張するように咲いている桜を眺めるのもいいものだと初めて感じた。

2016/04/06

久しぶりのひとり暮らしに心が躍っている。

ただ、なかなか生活のリズムがつけられないのが困る。

こればかりはもう少し回してみないとどうにもならないのかもしれない。

 

妻とのLINEのやり取りが増え、かえって会話が増えたような気がする。

思わぬ効果だ。

2016/04/07

春の嵐だった。

荷解きに明け暮れた。

物事、なかなか思った通りにはならないものだ。

 

夜、シャワーを浴びようと服を脱いでから給湯器が壊れたらしいことに気が付いた。

仕方なく、銭湯に行った。

これも、一人暮らしを始めるうえでの「初期不良」と捉えることにした。

2016/04/08

めでたい儀式に参加した。

前半はかなり晴れ晴れとした気分だった。

が、後半がいけなかった。

その人のしゃべる時間だけ、ボクは70~80年前にタイムスリップした気分になった。

あの口調とその内容は、なるほど戦時中はあんな感じで兵士を送り出した(=追い込んだ)んだなとリアルに想像させるに十分だった。

特に最末尾での自身の言葉に酔いきったような口調は、ボクの背筋を冷たくさせるに等しいものだった。

誰から見ても「要職」と言えるポジションを占める人が、いくらめでたい席だからといって「大東亜の聖戦」という言葉を使ってはダメでしょう。

あの一言は、ここだけの特殊なケースではあるまい。

むしろこの国の「地方」の常態であると見たほうが良いのだろう。

安部、恐るべし。

この国はいずれ近い将来、戦争という国家間の殺戮ゲームに、ただでさえ少なくなる貴重な若年成人を「大東亜の聖戦」の名のもとに送り出していくことになる。

その時、母親の胸を張り裂けさせる酷な言葉を羅列して「士気を鼓舞」するのが、今日のような「極右年寄り」なのだ。

この時代は危険すぎる。早くあんなとんでもない「極右年寄り」から権力を奪還し、知的かつ論理的な「賢い」為政者を選ばなければならない。

 

2016/04/09

午前中の用事には、久しぶりにMR4で出掛けようと思い立つ。

何か月ぶりかの乗車なので、タイヤをチェックすると空気が完全に抜けていた。エアサスのエアも若干抜けているようだった。

つる~んとした乗り心地を楽しんだ。

 

午後は近所の川に花見に出かけた。満開も過ぎて桜の花はその多くが散ってしまっているが、道端や川面には驚くほどの花びらが散って、

桜の絨毯の上を歩いているような感覚だ。

今までもきれいだと思っていたけれど、今日ほどこの景色をきれいだなと思ってゆっくり眺めたときはなかったような気がする。

カメラとスマホのシャッターを切りまくった。

2016/4/13

半独身生活の第2週目。

プライベートのことであれ、仕事のことであれ、いちいち引っかかるので、余計に時間がかかる。

今日は1枚の書類を作るのに、プリンターの設置から始まって、新しいPCへのドライバのインストールなどもあり、

うんざりするほどの時間がかかった。

・・・まあ、致し方ないか。

2016/04/16

メール一本で、その日の予定が全部ずれる。

今日が初めてのことではないし、そんなことはしょっちゅうあるのだが、まあ、これも仕事だ。がんばろう・・・。

 

東海大地震が起こる起こると言われ続けて、35年以上が経過した。

その間に、阪神淡路、中越、東日本、そして熊本と、周りを固めるように大震災が起こっている。

こうなると、次はいよいよ東南海か、東海か、はたまた富士山か、という気になってくる。

心配しても仕方ないが、やはり気になってしまう。

 

東海大地震の予知が必要だと言われ、浜岡原発の目と鼻の先にある石廊崎に地震計が設置されたのは、確か伊豆大島近海地震が

あったからではなかっただろうか。当時ボクは小学3年生か4年生で、自宅周辺の震度は震度4だったと記憶している。

地震の時は自宅にいて、まだ若かった父と母が1階と2階に分かれて、「1階の方が安全だ」「いや、2階の方が安全だ」と言い争っていたのを覚えている。

父母ともに必死だったと思うのだが、今回の地震の被災状況を見ると、実際には階段を挟んでそんな言い合いをしている余裕などないことが分かる。

治に居て乱を忘れずというではないか。

日頃の備えをしっかりしておこう。

2016/04/19

あれだけの地震があんなに連続して起こっているのに、近くの原発を止めないという不思議。

そんな危なっかしいチキンレースに付き合わされる方はたまったものではない。

 

そして、ここぞとばかりにオスプレイの売り込みを忘れない、役人のえげつなさ。

熊本空港に空自の輸送機を発着させて、そこから物資を分配すればヘリでも十分間に合うと思うのに。

2016/04/22

明日あたり、あべちゃんが被災地の視察に向かうそうだが、これは震災の政治利用ではなかろうか?

もちろん現地の被災者だけでなく復興・復旧にあたるスタッフやボランティアの妨げや邪魔にならないよう、

公共交通機関でこっそり一人で行くんだろうな。ただでさえ忙しいだろうに、余計なことでひっかきまわすことの無いようにしてほしいものだ。

選挙が近いこともあるから、与党アピールを狙っているのは、みえみえである。

むしろ川内原発に行って「今すぐ止めろ」と一言言ってほしいくらいである。その一言があれば、支持率は急上昇するのにな。

2016/04/27

まったく自転車に乗れていない。環境が大きく変わってしまったので仕方がないのだが、運動量が大幅に低下していることがとても気になる。

勤務先の自転車の保管場所を考えると、ロードバイクで乗り付けるのはあまり現実的ではない。プジョーは東京でも使うので、こちらで新たに

通勤用+αのバイクを買ってしまおうか、と、悩んでいる。

もっとも、食べる量と飲む量を減らすことが先決なのだが・・・

 

2016/04/30

元々の予定では、GW前半は家族が勤務地にやってきて遊び倒すということだったのだが、妻が週明けに引いた風邪をこじらせて、

「軽い肺炎」を患ってしまった。妻はともかくとして(ともかくでもないんだけど)、福助の相手をする人がいないということで、

当然のことながら東京に戻ってきたのである。

妻は家で寝ているしかないので、ボクは福助とまるちゃんを外に連れ出す。

昨日は「肉フェス」に出かけて、消費社会のからくりにまんまと騙され、今日は福助を連れてテツ分の強い時間を過ごした。

福助がサッカーの練習に出かけた後は、自分の運動不足解消のためにMR4で久しぶりのロング(?)ライドに出かけた。

新しい自転車の物色に横浜の自転車屋に行ってみたが、お目当ての、というよりも、胸にグッとくる自転車は見当たらず、

自転車選びの第一歩は自転車屋選びなのだということを学んだ。

明日は福助と一緒にロングライドの予定。

 

本日の走行距離:50.2㎞、所要時間:2時間40分、最高速:47.4㎞/h、平均速:18.9㎞/h

 

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